建築確認取り消しなどありえるのか

ただでさえ建築確認を怠ったからといって、感情高まる住民がそのまま飲み込んで諦めるしかないのは言うまでもない。事実、メディアで報道される居住者を対象とした販売企業と購入者の住民説明会の際には、怒号交じる非難轟々とした声が所狭しと木霊していました。その様子は場にいなかった人でも伝われるほどの殺伐とした、殺気立った雰囲気で支配されていたのが見て取れる。あの場で萎縮しない方がおかしいでしょう。企業としてもまさかの展開に苦渋の決断とばかりに顔をしかめて納得してもらうように宣言しても、それが義に反するとして散々叩かれていた。

建築主はいずれも大手不動産で、業界にその名を知らないものはいないとされる企業です。だからこそ信頼して購入できたという人々の期待を裏切ったということに他なりませんが、不思議に思うことがあります。確かに建築物そのものに問題はあったのかもしれませんが、そもそも一度申請して許諾の下りた確認が取り消されるなどということが、本当にありえるのでしょうか。その点が気になっていましたが、調べていく中でわかったのがやはり今回の建築確認の取り消しが‘異例’であったことは間違いないようだ。それも既に億ションとして販売していたものが完売し、後は住むだけという状況だったことも拍車をかけています。

それだけ人気の高かったものがまさかの事態になってしまったことだけでも悔やまれるのに、人気が高くて買えなかったという人も中にはいたほどにこの億ションは評判を集めていました。

人気だった理由として

ではこのル・サンク小石川後楽園がどのようなところが人気だったのか、という点を考えた際にあげられるポイントは次のような部分です。

こうした部分を取り上げていって、その良点に惹かれたからこそ買ったという人の意見を考察しつつ、マンションとしてのプライオリティについて考えていこう。

周辺一帯の状況

まず最初に見ておきたいのが、文京区という場所についてだ。御存知の通り、この区には日本最高峰の大学である東京大学が存在しています。そんな東大からこのマンションは徒歩で10分程度で行ける場所に位置しているのだ。東大に勤務している人はもちろん、文京区界隈に職場がある人にすればここは最高ともいえるのだ。

都内有数の、最高レベルといってもいい教育環境が整えられているので、ファミリー世帯の人々にとってここほど子供の教育を充実にさせたいと考えている人は多いでしょう。

文教区域だからこそ

都内の文教区でも特に重要度が高いと思われているこの文京区、その点もあって治安などにも細心の注意が向けられています。自然に白金台や自由が丘、世田谷といった高級住宅街並みの治安維持活動が行われているので、警察なども特に警戒を呼びかけている。こう言うと他の地域が蔑ろにされていると思われてしまいますが、仕方がないといえば仕方がない。犯罪者にしても、お金がない家よりもある家を狙った方が良いと考えるのは自然なことだ。

ただ最近は普通の家でもセキュリティレベルが半端なく高いところがあるので、一概にはいえないでしょう。

都内からのアクセスとして

サラリーマンにしてみれば、このマンションを拠点にしての通勤スタイルにも幅が広がります。都内のほぼ中心地点に位置しているので、都内に勤務している人はアクセスがしやすくなっています。朝の電車はなるべくなら短い方が良いと考えている人は多いので、中にはそうした無理をしてでも住んでいる人もいるはずだ。新宿までおよそ10数分で着け、他にも様々な場所への交通アクセスに優れている点などから見ても、買物をするのも楽に出来るところが良い点だ。

良いところづくしだったのに

このように良いところづくしだったマンションが建築確認の不備によって執行停止処分にされ、完売したマンションの住民にしても住めませんからどうか違う居住区、あるいは現在の住まいでいてくださいというには、あまりに唐突すぎる。

理由を述べる暇もなく、自分たちの主張を唱えることもままならないまま、裸同然で追い出されてしまったという人もいるほどだ。今後の生活も立ちゆかないのに、どうやって生活していけば良いんだというんだ、という切実な思いを吐露しながらどうにかしろと建築主に要求していた人の主張は痛々しかった。これからどうしていけばいいのか、先のことが見えない人もいる中で糾弾されるも、どうしようもないというのが企業側の本音でしょう。