中には

違反建築物とみなされ、今後の先行きが華やかになるはずが一気に暗転してしまったル・サンク小石川後楽園ですが、本当にこの先どうなるのかが危惧される点でもあります。建築主にしても莫大な投資をしているだけに、早急に建築確認を再度申請して、問題のある部分を工事・改修してから再度売り出したいと考えているのが本音だ。その対応にもどれほど時間が掛かるかで、新築の億ションから中古のマンションというグレードダウンに見舞われてしまいます。購入者だった人たちは多額のお金を払って、その全額を取り戻せなかっただけでも不服に思っている辺り、やるせないと考えているでしょう。これはもう完全に業者の、建築主達に問題があるとしか言えない事態だ。

問題ありありの違反建築物ですが、中にはこれらの物件が狙い目だと紹介している人達がいるというのです。違反しているから安い、安価な住宅を求めているという人には持って来いと平然と告知しているというのだ。信じられない話ですが、リアルに企んでいる人がいるというから信じられない。安ければ何でもいい、というわけではない、安いには安いなりにどうしても欠点は生じるものだ。ドラッグストアで安価な値段で提供されている食器洗い洗剤にしても、400円で販売されているものと200円で販売されているもので質はもちろんだが、使い勝手も異なってきます。

住宅と洗剤を比べるなと言われそうですが、比較対象としては間違ってはいません。住宅にしてもただ安ければいいではなく、安いなりに将来を見越しての人生設計が伴えるかをみこさなくてはならないのだ。それが出来ていないと、購入金額に見合わないリスクだけを背負っていかなくてはならなくなります。

違反建築物を購入で見えてくる問題

ル・サンク小石川後楽園の場合は新築物件で違反建築物になってしまうという、一番あってはならないパターンだ。かなり稀なケース、それも億ションと呼ばれるだけのマンションですから前代未聞と言われるのがよく分かる一例です。基本的に違反建築物と呼称されるものは中古物件がほとんどで、それらを引き当ててしまうのも業者よりは一般の、私たちに他なりません。新築物件ではよほどのことがない限り、とは言いませんが中古物件よりも違反建築物に遭遇する可能性は低い。ただ中古物件に至っては違反建築物である可能性が高いために、慎重な買い物が求められる。

安いから買い、ではなくて安いからこそ本当にその安さに見合うだけのメリットを自分たちが得られるかどうかを考えなくてはならない。大半がデメリットだという点を知ってか知らずか、お買い得という声はあまり推奨できません。そもそも違反建築物をいざ自分のものにしたとしたら、どういうデメリットをもたらすのかを考えて欲しい。

違反建築物を持つデメリット

違反建築物と呼ばれるものを持った際、持ち主が背負うことになるデメリットはおおよそ次のとおりだ。

見た目が綺麗でも

赤い薔薇には棘がある、といったように例え見た目が綺麗な中古物件で、いい買い物をしたとしてもこれが違反建築物だったと言われた時点で棘は指先にざっくりと食い込むように手遅れとなってしまう

。伸びてくる蔦のように絡みついたら離れないデメリットに苛まれて、持ってしまったが最後と言わんばかりにリスクばかりが増えてしまう。それを果たして買いといえるのか。それを承知で購入したとしても、その後のことを考えたら不利なことしか浮かんでこないのでとてもではないがおすすめなどと言われても理解に及びません。

中古物件の良さは安いことだが、それらがきちんと建築確認上で問題がないかどうかの確認もできるならしておきたいところだ。意図的に隠していた場合には、その事実を『知らなかった事が前提』になるとはいえ、契約解除を目的にした交渉に入れる。残念なことにル・サンク小石川後楽園のケースではそうした折り合いがつけられなかった、と言ってもいい。いくら金銭的な補填があったとはいえ、豪華なマンションで悠々自適な生活を送れると考えていた人たちの精神的疲労は相当なものだ。

建築確認、という言葉を知らなかった人はここできちんとこれが業界において何を意味し、どのような役割を担っているのかを認識して欲しい。自分には関係のない話、ということは一切合切ないので、将来的に不動産を持ちたいと考えている人は建築確認がいかなるものなのかをきちんと知識として入れるために勉強しよう。